血管外科(さいたま市立病院)のホームページ

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   ・下肢静脈瘤の検査
   ・下肢静脈瘤の分類
・下肢静脈瘤の治療方法

・当院のストリッピング手術

・硬化療法

下肢静脈瘤 Q&A 

下肢静脈瘤の治療方法


下肢静脈瘤はただちに生命にかかわったり、あしが壊死したりする深刻な病気ではありません。そのため静脈瘤があったら必ず手術をしなければいけないわけではありません。
しかし、一方で飲み薬で治ったり、自然に治ったりする病気でもありません。
手術の適応となるのは、
・むくむ、だるい、痛いなどの症状がひどい
・外見を良くしてスカートがはけるようになりたい
・うっ血性皮膚炎、潰瘍を起こしてしまっている
などの場合です。

・弾性ストッキングによる保存的治療
軽症の場合や手術を希望しない場合
下肢全体を圧迫することで静脈の逆流を止め、症状の改善や
静脈瘤の進行を遅くします。


・高位結紮+硬化療法
比較的軽症の静脈瘤の場合にこの方法が適応になります。足の付けね、膝周辺の 2〜3箇所を約1cm切開し、静脈を結紮します。 枝は硬化療法で治療します。
下記の他の方法に比べてやや再発率が高くなります。

 硬化療法における色素沈着
硬化療法における色素沈着  硬化療法を行った部分は、静脈に沿って色素沈着を生
じる場合があります。しかし、数ヶ月〜二年程で色が薄く
なり目立たなくなりますが、最終的にわずかに残る場合も
あります。

色素沈着は、硬化療法により静脈内に血栓ができて、血
液中のヘモジデリンという色素が静脈の外に染み出して起
きます。そのため、血栓が吸収される縮小するのと平行し
て軽減します。

この色素沈着は、レーザー治療の場合でも同様に起きま
す。レーザー治療も、硬化療法と同様に血管内皮細胞を
障害し、静脈を閉塞させて治療を行うためです。また、通
常、レーザー治療においても伏在静脈以外の枝は硬化療
法で治療が行われます。

以下の治療は手術室で行います。総合病院の万全な体制下で行いますので
一般の専門クリニックよりさらに安心して治療を受けていただけます。

・レーザー治療(局所麻酔+静脈麻酔、日帰り) NEW

ご要望にお答えすべく2017年4月より、当院でもレーザー治療を導入いたしました。
伏在静脈を抜きとったり結紮する代わりにレーザー光線の出るカテーテルを伏在静脈に挿入して焼いて閉塞させる方法です。
体の表面のみからレーザーを当てる皮膚のレーザー治療とは異なります。
高位結紮より再発率は低く、ストリッピング手術に近い効果が得られるとされています。
・ストリッピング手術(局所麻酔+静脈麻酔、日帰り)
 伏在静脈が比較的経度で、日帰りでの治療を希望される
 場合には局所麻酔で(必要に応じて静脈麻酔を併用)、伏在
 静脈 を抜去します。枝は後日、 硬化療法で治療を行います。

・ストリッピング手術(腰椎麻酔、入院)
 
 伏在静脈腰椎麻酔で伏在静脈を抜去します。枝も数mm
 の皮膚切開で同時に切除します。最も治療期間が短く、
 確実で完治までの時間の短い方法です。写真右は左の静脈瘤を切除し、
 創を縫い終わった状態です。創の赤みが引くと傷跡はほとんど判らない位
 になります。
下肢静脈瘤の手術前の写真 下肢静脈瘤 創を縫い終わった後の写真

     以上のどの手術方法も保険適応になります。

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